掘削計画・準備工
まず、工事を始める前に地質調査を行い、地盤の強度や特性を詳しく分析します。この調査結果をもとに、最適な掘削ルートや補強方法を決定し、工事計画を立案します。その後、施工機械や資材を準備し、作業用道路の整備を進め、掘削作業に備えます。
地質調査を行い、地盤の強度や特性を確認
掘削ルートや支保工の設計を決定
施工機械・資材の準備、作業用道路の整備
インフラを支える確かな技術で
道を拓き、街を支える。
トンネル工事とは、山岳や都市部、海底などに交通やインフラを通すための地下空間を掘削・構築する工事のことです。工事には地質や環境に応じたさまざまな施工方法があり、その土地の自然環境や地盤の特性に適した掘削技術が求められます。
こうした高度な技術によって築かれたトンネルは、道路や鉄道をはじめ、水道・電力・通信など私たちの日常を支える重要な役割を果たします。単なる通路ではなく、社会インフラの強化と発展を支え、私たちの生活をより快適で安全にする「未来へ続く道」なのです。
道路・鉄道・航路をつなぎ、移動時間の短縮や物流の効率化に貢献。歩行者専用トンネルは安全で快適な移動空間を提供し、地域の利便性を向上させます。また、地震や豪雨などの災害時には交通やライフラインの復旧を支える重要なルートとなります。
都市の生活を支える上下水道や、産業に欠かせない工業・農業用水の通水管が敷設されています。これにより安定した水の供給や排水、快適な暮らしや産業活動の発展を支えています。特に長距離の水輸送や、山間部・都市部の限られたスペースでの効率的なインフラ整備に貢献しています。
電力を安全かつ安定的に供給するための埋設配電管が整備され、住宅地や工業地帯、交通網などへ電力を届ける役割を担っています。地上の電柱・電線に比べ、風雨や地震などの自然災害の影響を受けにくく、安全性が高いのが特徴です。
construction
山岳工法による確実な施工
トンネル工事には、「山岳工法」、「シールド工法」、「TBM工法」、「開削工法」、「沈埋工法」の5つの工法があります。
西行建設ではそのうちの一つ、山岳工法を採用しています。
山岳工法とは、慎重に地盤の状態を確認しながら掘削と補強を繰り返し、安全に施工を進めていく工法です。横方向に掘り進めながら、鉄製の枠や吹きつけコンクリートで地山を支える工法で、他の工法と比べて脆く、軟弱な地盤でも施工しやすいため山岳地帯でのトンネル工事に適しています。
また、人力や機械を用いて直接掘削作業を行うため、地盤の状態を細かく確認しながら進めることが可能で、地質の変化や障害物にも柔軟に対応できるため、臨機応変な施工が求められる現場でも大きなメリットを発揮します。
まず、工事を始める前に地質調査を行い、地盤の強度や特性を詳しく分析します。この調査結果をもとに、最適な掘削ルートや補強方法を決定し、工事計画を立案します。その後、施工機械や資材を準備し、作業用道路の整備を進め、掘削作業に備えます。
地質調査を行い、地盤の強度や特性を確認
掘削ルートや支保工の設計を決定
施工機械・資材の準備、作業用道路の整備
掘削作業が始まると、ロードヘッダーやドリルジャンボなどの掘削機を使いながら、少しずつ慎重にトンネルを掘り進めていきます。地盤の状態に応じて発破を用いることもあります。
掘削機や発破を用いて掘り進める
掘削後の地盤の状態を確認しながら作業を進行
少しずつ掘削し、崩落を防ぐのが特徴
掘削後は、地山の状態を細かく確認し、必要に応じて鉄製の支保工やロックボルトを設置しながら、吹き付けコンクリートを施して地盤を安定させます。この補強作業を適宜行いながら、崩落を防ぎつつ着実に掘削を進めていきます。
掘削した空間を安定させるため、
鉄製の支保工やロックボルトを設置
吹き付けコンクリートで補強し、地盤を固定
必要に応じて追加補強を実施
トンネル底部に構築される構造物で、上下の支保構造を一体化し、地山の変形や崩壊を抑える役割を担います。インバート工事は、主に掘削後にアーチ状のライニング構造を閉合する工程であり、トンネルの全体安定性を確保する上で不可欠です。地盤条件や湧水状況に応じて、排水処理や地盤改良を併せて行うこともあります。施工には高精度な配筋やコンクリート打設が求められ、安全性と耐久性を両立させることがポイントです。
インバート部の掘削・整形と地盤の安定化処理
鉄筋の配筋および型枠の設置、コンクリート打設
排水処理設備の設置や湧水対策対応
掘削が完了した後は、トンネル内部の最終的なコンクリート覆工(ライニング)を施工し、トンネルの強度をさらに高めます。また、排水設備や換気設備を整え、トンネル内部の環境を維持できるようにします。最終的に、全体の強度や安全性を確認し、必要な仕上げ工事を行った後、照明や舗装などの設置を完了させます。これらの工程を経て、トンネルは安全に利用できる状態となり、交通開放や供用開始へと進んでいきます。
トンネル内部の最終的なコンクリート覆工
(ライニング)を施工
排水設備や換気設備を整備、
照明や舗装などの仕上げ工事を実施
完成後、交通開放や供用開始へ
西行建設では、トンネル工事や土木工事に使用する重機や車両を自社で保有し、
専門スタッフによる定期的な整備を実施しています。
これにより、工事のスケジュールを確実に管理し、機械のトラブルによる遅延を防止。
迅速かつ安全な施工を支える体制を整えています。
また、現場の状況に応じた調整も可能で、厳しい環境下でも安定した作業を実現。
自社整備の強みを活かし、より信頼性の高い工事を提供しています。
machine
3B油圧ジャンボ
1Bクローラドリル
バックホウ
ミニホウ
ブレーカアタッチメント
ホイールローダー
ダンプトラック
アジテータトラック
定置式ポンプ
ターンテーブル
3B油圧ジャンボ
機械区分 | 削岩機 |
機械種類 | 3B油圧ジャンボ |
機械名 | Boomer205 |
ドリフタ COP2238HD | |
180㎏超級 | |
メーカー | エピロック製 |
1Bクローラドリル
機械区分 | 削岩機 |
機械種類 | 1Bクローラドリル |
機械名 | HCD-101-4 |
全長*全幅*全高 | 6480*1960*2491 |
ドリフタ YH-10M3 | |
43.5㎏級 | |
メーカー | ヤマモトロックマシン製 |
バックホウ
機械区分 | 掘削機 | 掘削機 | 掘削機 | 掘削機 |
機械種類 | バックホウ | バックホウ | バックホウ | バックホウ |
機械名 | 314ECR | 315-07 | 320DLCR | 325-07 |
全長*全幅*全高 | 7530*2490*2600 | 7490*2490*2811 | 8690*2980*3170 | 6856*2987*3217 |
山積0.45m3級 | 山積0.45m3級 | 山積0.8m3級 | 山積0.8m3級 | |
メーカー | CAT製 | CAT製 | CAT製 | CAT製 |
ミニホウ
機械区分 | 掘削機 |
機械種類 | ミニホウ |
機械名 | 305.52E2CR |
全長*全幅*全高 | 5450*1980*2550 |
山積0.16m3級 | |
メーカー | CAT製 |
ブレーカアタッチメント
機械区分 | その他 |
機械種類 | ブレーカアタッチメント |
機械名 | TNB-151LU2T |
1300㎏級 | |
メーカー | TOKU製 |
ホイールローダー
機械区分 | 積込機 | 積込機 | 積込機 |
機械種類 | ホイールローダー | ホイールローダー | ホイールローダー |
機械名 | 950H | 950-14 | 950M |
全長*全幅*全高 | 8140*2850*3480 | 8232*2927*3456 | 8396*2822*3653 |
山積2.3m3級 | 山積2.3m3級 | 山積2.3m3級 | |
メーカー | CAT製 | CAT製 | CAT製 |
ダンプトラック
機械区分 | 運搬車両 |
機械種類 | ダンプトラック |
機械名 | MDT30E4f |
全長*全幅*全高 | 8240*2570*3270 |
最大積載量 27t | |
山積15m3 | |
メーカー | 前田製作所製 |
アジテータトラック
機械区分 | 運搬車両 |
機械種類 | アジテータトラック |
全長*全幅*全高 | 7850*2490*3680 |
10tベース | |
メーカー | 三菱製 |
定置式ポンプ
機械区分 | その他 |
機械種類 | 定置式ポンプ |
機械名 | MKW-55SVH |
55m3/h | |
2t車積載 | |
メーカー | シンテック製 |
ターンテーブル
機械区分 | その他 |
機械種類 | ターンテーブル |
全長*全幅*全高 | 7500*3300*875 |
50t通過型 | |
メーカー | 西行建設製 |