トンネル補修・補強工事
精密な診断と最適な補修・補強設計で、
トンネルの長寿命化を実現する。
トンネル補修工事とは、経年劣化による崩落や剥離などの被害を防ぐ工事です。
日本全国の高速道路や国道などの一般道には約1万のトンネルがあると言われており、40年以上を超えるものが40%以上もあります。各高速道路会社は定期的な点検や補修工事を行っていますが、それでも実際に崩落事故は起きているのです。
40年以上前のトンネルでは技術的にも現在と比べコンクリートが脆いので、補修工事は必ず行うことが勧められています。
construction
トンネル補修工法
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technic.01断面拡幅掘削工事
道路・鉄道・発電所・工業・農業用水等設備において、旧規格から大型化された今日ではその物資等輸送ラインも大型化せざるを得ません。旧規格の狭小トンネルを断面拡幅し、現代の規格に沿って適正使用できるトンネル構造へと再構築いたします。旧規格支保工である木材支保工から鋼製支保工へと再構築することにより旧工法では困難であった、トンネルそのものの大型化、耐久性の向上を成し遂げ、長期的な維持管理の負担軽減につながります。
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technic.02覆工再打設工事
建設後50年を超えた日本中のトンネルにおいてコンクリートの経年劣化が著しく、地山応力による変状、ひび割れ、底板隆起に対して、大規模崩落等の災害が発生しないよう、予防の観点から表面コンクリート「覆工コンクリート」の再打設を行います。新たに鉄筋を組立、防水処理を施し変状が大きい箇所であれば鋼製支保工を追加し、構造物の延命化を図ります。トンネルを新設するよりもコストがかからないことから、現在日本中で、トンネルおよび橋梁の修繕が行われています。
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technic.03導水工事
覆工再打設工事と同様に経年劣化が著しく、そのひび割れから漏水しトンネル坑内へ流入する地下水を専用パネル等で導水し、トンネル内の側溝へ適切に処理します。漏水は寒冷地では氷柱および凍結路面となり歩行者および走行車両への被害が懸念され、なおかつその体積の膨張からひび割れをさらに拡大し、コンクリート崩落の危険も増していきます。覆工再打設が困難な箇所および再打設までの必要のない軽微なものに対して導水工事を行い、災害を予防しています。
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technic.04剥落防止工事
昨今、道路および鉄道トンネルにおいて、覆工コンクリート片の剥落が取り沙汰されています。表面の小石大のものから、人頭大の大きなものまで剥落の危険性があり、経年劣化が進んだトンネルにおいては走行車両・通行者への災害が懸念されます。物流・通行を止めることなく、簡易的にかつ迅速に剥落を予防するために繊維シートや樹脂コーティングを設置し、安全性と耐久性を確保します。